新型コロナ感染 情報集
 その4 
    「コロナから高齢者を守る7カ条」 
  山内リカ 
      https://dot.asahi.com/wa/2020031700081.html?page=1

長期化の様相を呈している新型コロナの流行。感染すると重症化しやすい高齢者にとっては、外出すら恐怖になりつつあるようだ。

「今日も78歳の男性が体調を崩して受診しましたが、2週間以上、糖尿病や高血圧の薬を飲んでいなかったのです」 こう話すのは、高齢者医療に詳しい新田クリニックの新田國夫院長。男性に理由を聞くと、感染するのが怖くて家にこもっていたと言い、本来は1日3回薬を飲まなければならないのに、なくなってもクリニックに行かなかった。

呼吸器を専門にするかどた内科クリニックの門田篤院長も、高齢者に異変が出つつあることを実感していると言い、 「気分が沈んでいる、鬱(うつ)っぽいという患者さんが増えている」 と話す。 外出を控えることが体力低下につながり、健康を害すきっかけになりかねない。では、どうしたらいいのだろうか。

「まず、家に閉じこもる必要はありません。人が少なく、風通しがいい公園や家の周辺は安全なので、散歩やウォーキングなどの運動は積極的に行ってほしい」 と門田医師。

健康長寿の要因について研究する、国立環境研究所の谷口優主任研究員が付け加える。

「運動不足はさまざまな体の不調と関係します。外出ができないようなら家の中でこまめに動くこと。長時間、座りっぱなしはダメで、時々、つま先やかかとを上げたり、立ち上がったりしてみてください」

手洗いは、食事の前とトイレの後もすること。

「家の中は感染リスクが低いですが、手洗いを習慣づけることで、外出時にも忘れずに手洗いをするようになります」(門田医師)

水分摂取も忘れずに。口の中に入ったウイルスを胃に流し込めば、胃酸で死ぬからだ。ただ、飲みすぎると胃酸が薄まるので、少量を少しずつ取ること。

自宅の換気も重要だ。 「1時間に1回、3分程度が目安です。2カ所以上の窓を全開にして空気を入れ替えましょう」(同)
一方、湿度を高めに保つことが効果的とする説や報道があるが、新型コロナについては有効性が不明だという。

万が一、感染しても発症しないためには、食事などで免疫力を高めておくことが大切だ。谷口研究員は、たんぱく質やコレステロールを取ることを勧めている。

「免疫細胞を強化したり、働きをよくしてくれたりします。高齢者はとかく肉の脂身などを避けがちですが、適度に取ったほうがいいでしょう。カップ麺などの保存食だけをずっと取り続けることは、持病の悪化につながりかねません。野菜やキノコ類、肉や豆腐などを追加するなど工夫を。免疫力を上げるには、食事を楽しむことも大切です」(谷口研究員)

高齢者の場合、持病の薬をもらいに医療機関に行くことが多いが、新田医師は、長時間、待合室にいるのはおすすめできないと話す。
「できれば事前に電話で予約を取って受診したほうがいいでしょう」

 新型コロナから身を守る7カ条

☆ 外に出て定期的に運動を
☆ 座りっぱなしは×。時々足を動かす
☆ 手洗いは帰宅後、トイレ後、食事前
☆ こまめに水分を取る(取りすぎ注意)
☆ 1時間に1回、3分ほど室内を換気
☆ たんぱく質、コレステロールを取る
☆ 予約をして医療機関を受診する