プラザ KWA


 No. 15-012  「西国三十三か所 奈良・大和路を歩いて」  
                                  鈴木 一正 (会員No,371  浜松市)

 昨年4月 四国遍路・高野山の帰路 奈良に立ち寄り、興福寺南円堂での「西国三十三所をめぐる本」との出会いが鮮烈だった。日本最古の巡礼で約1300年の歴史がある。四国遍路よりさらに100年古いのには驚嘆。南円堂でも四国遍路より古い歴史があると大いにPRそして推奨していたのが頭から離れず,先ず奈良・大和路を歩いた。

今年3月中旬 18切符利用で奈良に入る。奈良の印象が妙に清々しく映って鼓動さえ覚える。第9番札所 興福寺南円堂を皮切りに、何とかやりきる決意を胸に秘めて「西国三十三所」のスタートを切る。時代背景と現代が混ざり合う不思議な時空を超えて垣間見る「東大寺大仏」は確かに迫力がある。50年前 駆け足の中学の修学旅行で見た時以来2度目だ。半世紀の流れが一瞬戻った。四方八方からじっくり鑑賞。若き日とは見る眼は確実に違うのは年の功だけだろうか。初めての正倉院は教科書で見覚えのある印象より格段に大きい。見とれて時代の奥深さを肌で感じとる。天平文化のにおいも感じ取った。東大寺(二月堂・三月堂・四月堂)~春日大社を歩く。中国人・韓国人観光客が多くシカとともに目につく。異民族の和音が奏でる様相に現実を受け止める。旅は常に選択・決断・行動の連続。自由と緊張に満ちた時間が脳と心を活性化する。現地で五感をフルに使って土地や人々のエネルギーを感じることの面白みがある。
 江戸時代の面影が残るレトロな街並み「今井町」の町屋「嘉門亭」泊,一軒家貸切だ。
諸設備は除いて江戸時代そのまんま状態である。TV無しも世相を断ってイカしている。オーナーは用事有りの為、「朝食後 玄関口を閉めて適当にチエクアウトして下さい」という有様。電気・ガス・戸締りを確認して、我が家を外出するかのように町屋を出る。何か摩訶不思議な雰囲気だ。名刺に感謝の一筆を添えた。そして「今井町」の街並みを歩く。
 遠方の第6番札所 南法華寺(壺阪寺)舗装道路からクッションの効く山道を歩く。帰路は城下町の面影が残る土佐の街並みを歩く。各家庭の豪華なお姫様飾りの競演。眼を楽しませてくれる。第7番札所 岡寺 明日香村は「歴史」の響きが何とも言えない。この空間に浸るだけで「飛鳥」の虜になってしまいそうだ。第8番札所 長谷寺 曲がりくねった登廊は平安時代の風情たっぷり。気に入った寺の一つである。じっくり佇んでみたい。

長谷寺参道に番外 法起院に立ち寄る。南円堂で指南された寺で、忘れずに参拝。これで無事今回シリーズのお開きとなる。奈良の魅力がより一層高まり興奮すら覚える。さらに時間をみつけてじっくり歩いていきたい。楽しみがまた増えた。 


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